1963年発売のコニカオートSという古いカメラに出会いました。
遠く離れた知らない人からの紹介です。(メルカリですがww)
汚れた状態を見ると長らく使われていなかったのでしょう。
使えるようにしてカメラの価値を発揮させたいということで分解整備をしました。
あくまで素人の分解の過程を記録したものです。
何かアドバイスなどいただければ幸いです。
メルカリで中古品を購入
いつものごとくメルカリでジャンクを検索して
コニカオートSというジャンクカメラに出会いました。
キャノンオートボーイと一緒に処分価格での出品でした。
カメラの価値がわからず出品している素人が多くいるのがメルカリです。
届いたものを除菌ティッシュで拭いただけでほとんどの汚れが取れてしまいます。
外観は綺麗で凹み(アタリ)はありません。
セルフタイマーが効かないだけで大きな故障もないです。
頑固な経年の汚れだけなんとかしなきゃですね。
この手の機械式カメラ(電子基板などない)は構造がわかりやすいので、修理ができそうです。
コニカオートS外観
レンズはヘキサノン F1.9の明るいレンズがついています。
Konicaのロゴがレトロでいい感じですよね。
余談ですが、単体のコニカ社はもう存在しません。
コニカとミノルタのカメラ事業はケンコー・トキナ社が引き継いでいます。
公式HPではコニカ・ミノルタのカメラの歴史を見ることができるので楽しいですよ。
Camera history | コニカミノルタ製品アフターサービス - 株式会社ケンコー・トキナー
コニカオートSの取説PDFでダウンロード可能
https://www.kenko-tokina.co.jp/konicaminolta/support/manual/slr/autosj0.pdf
ラッキーなことに、コニカ純正のレンズフィルターがついていました。
ファインダーが汚れているのは当たり前。
なんせ約60年前のカメラですもの。
綺麗にさせていただきます!
ここは光を取り入れるレンズです。(Cdsの受光素子)
H、Lで明るいところ、暗いところでの感度を切り替えるのです。
オート撮影はシャッター優先オートがあります。
レンズが明るくて開放値F1.9あるのでシチュエーションの幅が広がります。
電池を入れると露出計は振れています。
MADE IN JAPAN
ジャパンメイド
モルトがボロボロです。
モルト交換は全ての主要部分の修理が終わってからにしたいです。
なにせ手間がモルト交換は手間がかかりますからね。
分解清掃開始
本体
まずは軍艦部から外していきます。
巻き上げレバーの蓋を外します。
・反時計回りで外す
ゴムのレンズオープナーを使用しましょう。
ここでは小さなカニ目レンチを使用しました。
巻き上げレバーのすべてが外れました。
巻き上げクランプはドライバーなどで芯を固定して
反時計回りに手回しで外れます。
最後にネジ一本外せば軍艦部が外れます。
分解したら写真で記録として保存しましょう。
(絶対と言っていいほど順番を忘れるので)
レンジファインダーのミラー部分を展開してみましょう。
モルトがボロボロだったのでベンジンでふき取って新しいモルトを張りました。
続きまして底部を展開してみましょう。
4か所のネジで外れます。黄色〇が短い、青〇が長いネジでした。
底部は埃とりと、微量な注油をしておきました。
レンズ
続いてレンズを展開してみます。
レンズオープナーで簡単にレンズにアクセスできます。
シャッター羽は古い油で固着していることがあるのでベンジンで何度も拭きました。
それでシャッターが治ることがよくあります。
このシャッターの粘りだけで故障品ということで手放す人が多いですが、もったいないですよね。
ここからは上級編で、私の冒険です。
胴沈を取り外してみます。
青〇を半分回して、リングを回しましょう。
(黄色いテープはマスキングテープ。清掃した後汚れないように張っている)
この構図をしっかり記録しておきましょう。
この部品で絞りとかシャッター速度を操ります。
シャッター機構はまさに精密機器。
分解したら二度ともとに戻せないので、そのまま仕組みを研究してみます。
赤〇のネジは要注意です。露出計を調整するネジです。露出計がくるっていなかったら触る必要はありません。
紫矢印はセルフタイマーのスイッチです。本器はセルフタイマーが効きませんでした。慎重に注油をしていったところ少し動きはよくなったんですが、10秒のタイマーが15秒くらいかかります。
セルフタイマーは諦めます。
60年前のヘキサノンレンズがどんな描写をしてくれるか楽しみなので、フィルムを装填して、撮影に出かけてみます。
撮影したらまたアップしますので、当ブログをよろしくお願いいたします。